議会報告

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平成18年3月成田市議会定例会



一般質問>第1次質問の市長・教育長答弁再質問>再質問の回答>要望
一般質問

神崎利一
 
議席番号5番、神﨑利一です。
通告に従いまして、一般質問を致します。
平成18年3月議会のトップに質問させていただく機会を得、光栄に思い登壇させていただきました。
この議会も終了すると、議場内の議席も改造され61議席となり、次の議会はいままで以上の議員で構成されます。
今、この壇上より見渡すとき以上に、議員が着席したときを思いますと、その熱気がひしひしと感じられます。
今年は丙戌(ひのえいぬ)干支は私達にこのように教えています。
丙(ひのえ)の成り立ちは、思いきって伸びる陽気を表し陽気がかこいの中に入り、ものごとは盛んになりっぱなしということはなく、陽気がすでに隠れ始めている。
戌は茂ると同意義語で日当たりが悪く、風が通らなく虫がついたり、梢止まりを起こしたりする。不用な枝葉を切払う必要がある。即ち剪定を行い翌年の成長に努めなければならない。
従って 丙戌とは従来の勢力が多いに伸びて盛んになるが思い切って剪定しなければならないと木が傷んでくると教えています。枝葉末節の議論に目を奪われないで断ち切るリーダーの英断が大切それによって従来から引き続いている問題に決着をつけて勇敢に問題の終着点を明示することです。 そうすれば旧来の惰性を一掃して生命力を回復する のぞみ がまだ残っています。この英断ができずに百家争鳴に振り回されると、乱れのもとになり刷新は出来ない。社会も国家も勇断をもって惰性を一掃しなければならないと教えています。
そこで私は本定例会において ① 市民サービスについて②観光対策について③教育について三項目について質問させていただきます。私たち議員は毎日のように市民の皆様から質問や要望を受けます。そして私たち議員は議会の一般質問を通してあるいは日々の議員活動の中で市民の代弁者としてその願いを執行機関である市長にぶっつけます。
そこで答弁される市長は質問者である議員個人ではなく市民に向かって答えている事になります。誠意ある答弁をお願いします。
1.市民サービスについて
①フロアマネージャに有望な若手職員を研修させてはです。
小林市長が市民にとって身近な市政、市民にわかりやすい市政、市民が納得できる市政を推進するために平成16年4月より部長職8月より課長職まで拡大し2年が過ぎようとしています。
市民の声を聞きましても最近の市役所はかわったなーと言う声も聞かれその効果は多大なものと思います。市長は当初の目的であります市民の目線に立ったサービスの提供、接遇の改善が実現されつつありますので今後とも継続していきたいと考えておりますと答えていますので、今後は市役所の有望な若手職員も加えて経験をさせてはいかがですか。
今後合併で迎える大勢の職員の中からでもその経験は明日の成田市の幹部職員として期待できるものと確信いたしますので是非お願い致します。
②商工観光課、農政課を1階に設置を観光は成田市にとって最大の収入源だと思います。
それには観光に訪れた皆様に最大限の喜びを与え、再度、訪れていただくようにしなければなりません。市町村の窓口には様々な用件で住民が訪れます。住民から見れば用件が何であろうと、用件に応じた窓口サービスは、すべて役所の対応です。たとえ1枚の住民票交付を受け取る場合も、生活保護の相談をする場合もすべて役所がやる窓口サービスなのです。
さらに窓口サービスは、丁寧でさわやかな対応、待ち時間の短縮などが求められ、職員にとって課題は多くあります。現在住民の視点に立った窓口サービスの向上が、どの自治体でも進められています。
窓口サービスに求められている住民のニーズで整理してみますと、商工観光課と農政課では何ができるのでしょうか。市町村の窓口サービス向上が求められる中で、そもそも商工観光課は、住民の目にいつも触れていなければなりませんし、農政課は、住民が農作業着でも気軽に立ち寄ることができる場所にあることが望ましいと考えます。住民の立場でいつも考えることが求められています。そのためには、市役所が先頭に立って推進していく必要があると考えます。
そのようなことから、1階に商工観光課と農政課を設置することが望ましいと思いますが、見解をお聞かせ願います。
2.観光対策について
① 桜の山の最終計画は 
平成12年4月にオープンされたさくらの山の展望公園は連日連夜、親子連れや写真マニアの撮影やカップルなど老若男女を問わず年間役18万人もの来場者があると聞いております。
さくらの山はまさに観光スポットと言っても過言ではありません。展望台では雨の日に雨宿りも出来ません、トイレが水洗に改善するからとか自動販売機があるからとかだけでは思いやりが足りません。
近々空港外周道路、駒井野南三里塚線も開通の見通しも立ち交通量もまた来場者も多くなり交差点付近などは非常に危険だと思われます。なぜ これだけの人が集まるところで地域振興の為に物販ができないのか。もともと地域振興策だと聞いておりましたが、今ではどこでも道の駅などは繁盛しています。
地域振興の為にその考えはないのか。さくらの山の最終計画はどのように考えているのかお答えいただきたい。 
② 京成成田駅東口前ホテルバス発着所の改善について。
成田空港は国際空港、日本の表玄関である。成田空港で降りた外国人観光客が成田へホテルのバスで遊びや買い物に来て帰りに認められた停留所がないが乗って帰ります。
真夏の暑い日にはビルの陰に隠れたりまた雨の日には傘もない人がビルの入り口で雨宿りしたり、大雪の日にも軒先で寒さに震えながらバスを待っている姿がありました。どんな気持ちで待っていたのだろうか。国際観光都市成田、そのお膝元である市役所の前の光景です。先進国の仲間入りしているわが国がこれでよいのでしょうか。
今までにどんな働きをかけてきたのでしょうか。どのように考えているのかお答えいただきたい。
3.教育問題について
学校の空き教室開放(老人クラブ・カルチァースクール等)について
テレビ放送や新聞報道では毎日のように幼児、小学生、中学生への犯罪が見たり聞いたりする昨今です。警察官の制服を着ているから疑われないからとバカな考えをもった人もいました。
そんな人達からも子どもを守るためにも空き教室を老人クラブやカルチャースクール等地域社会に開放しては如何がなものでしょうか少子化、核家族が進み各家庭では老人との同居の姿が少なくなりました。
まだまだ老人から教えていただく事が多くあります。子供達と触れ合うことにより老人も若返り元気が出ます。その老人の皆さんと子どもと一緒に過ごすことは子ども達にも素晴らしいことだと思います。
学校が常に地域社会の出入りで活力があったならば、それは犯罪防止にも役立つと思います。
ぜひとも学校によっては、やる気のある校長先生もいるように見受けられます。走り出している先生もいるようにも聞いております。ぜひとも前向きな答弁をおねがいします。
以上で第1回目の質問をおわります。


第1次質問の市長・教育長答弁



神﨑議員の市民サービスについてのご質問からお答えいたします。
1.市民サービスについて
まず、フロアマネジャーの対象職員を若い職員まで拡大してはとのことでありますが、フロアマネジャーにつきましては市民にとって身近な市政、市民にわかりやすい市政、市民が納得できる市政を推進するため、市民の目線に立ったサービスの提供、接遇の改善の一つとして、神﨑議員さんも先ほどお話ししていただきましたけれども、平成16年4月より部長クラスの職員により実施し、同年の7月5日から課長クラスの職員まで拡大し、実施してまいりました。
また、実施に際しましては、苦情等の受付簿を設け、市政全般に対するご意見、苦情をいただき、これらのご意見、苦情につきましても担当部長に速やかに伝わり、早期改善が図られるなど、市民サービスの向上に寄与してきたものと認識しております。フロアマネジャー制度も間もなく2年を経過いたすこととなりますが、今後とも、当初の目的であります市民の目線に立ったサービスの提供、接遇の改善、そして職員の意識改革のためにも、引き続き幹部職員で対応してまいりたいと存じますので、ご理解のほどお願い申し上げます。次に、商工観光課、農政課を1階に設置してはどうかとのことでありますが、現在、庁舎1階には市民部、保健福祉部、会計課、それに行政資料室、市民ロビー等を配置してあります。これは、市民にとっても身近で利用する機会の多い窓口サービス部門や休憩スペースを最も利用しやすい1階に配置したものであります。したがいまして、ご提案の商工観光課、農政課を1階に配置することは、これらの既存部門の移動を伴うことになり、現状ではなかなか困難と考えております。なお、観光資源を核として本市産業の振興は、重要な政策課題の一つとして認識しておりますので、今後も、活力ある観光、産業のまちづくりに一層努めてまいりたいと考えております。
2.観光対策について次に、観光対策についてのご質問にお答えいたします。
まず、さくらの山の整備計画についてでありますが、ご承知のとおり、昨年の12月の定例会において、トイレの設置に係る補正予算を可決していただきましたので、現在、3月末の完成を目指し、鋭意工事を進めているところであります。これによりまして、不評でありましたトイレの問題が解消されるものと考えております。平成18年度におきましては、引き続き、手狭でありました駐車場の問題を解決すべく、今議会におきまして、駐車場拡張用地の取得について上程させていただいておるところであります。また、これにあわせまして、既に供用しております区域に隣接した土地を新たに借地することで、さくらの山として既存区域と一体的な活用可能となります。まずは、これらの土地を確保した中で、当面の課題であります駐車場の整備を推進する計画であります。また、ご指摘の駐車場への出入り時の事故に対する危惧でありますが、駐車場の整備にあたりまして、事故を未然に防ぐべく、警察署等と協議し、出入り口の配置を決定したいと考えております。なお、その後につきましては、駐車場供用後の利用状況及び利用者の動向等を踏まえ、さらには関係機関の協力を得ながら試行的な地元物産の直売等の実施を視野に入れる中で、さくらの山が利用者に喜ばれ、かつどのような施設が観光の振興または地域振興につながるかについて調査研究を進め、最終的な整備計画を確立したいと考えております。次に、京成成田駅東口におけるホテル送迎用バスの発着所につきましては、ご質問にありましたような状況にあることは承知しておりますが、正式な発着所として認められたものではないため、上屋やベンチなどの待合施設を設けることはできない現状にありますので、ご理解いただきたいと思います。その要因は、現在の駅前広場ではバスレーンの用地確保が困難であることから、公安委員会との協議が調わないことにありますが、現にホテルバスのみならず、企業や学校の送迎バスの発着にも窮している状況にありますので、今後、当地区も含めまして駅周辺において何らかの方策がないものか、調査研究してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
なお、教育に関するご質問につきましては、教育長よりご答弁申し上げます。
3.教育問題について
教育問題についてのご質問にお答えいたします。
学校の空き教室開放についてでありますが、現在、市内の小中学校における安全対策といたしましては、各校への防犯用さすまたの設置、小学校の各教室への警報装置の設置並びに小学校児童及び中学生女子生徒の希望者への防犯用ブザー貸与を実施しております。このほか、各学校ごとに工夫した防犯用具も整備しております。
学校の門扉には注意看板を設置し、出入りの都度、開閉するようにしており、さらに各学校では校舎内への出入り口の施錠の強化、防犯教室や児童生徒参加の不審者侵入対応避難訓練の実施など、防犯教育の充実にも努めております。しかしながら、こうした安全への取り組みに際しては、学校だけではなく、保護者の方々や地域社会との連携が必要となります。ご質問の空き教室の開放についてでありますが、現在のところ、少人数学習や英語活動等、教室を多目的に使用しており、空き教室はない状況であります。現在、学校では学校支援ボランティアを初めとした地域人材を活用した授業を総合的な学習の時間や生活科等の教科の中で実践したり、学校運営における保護者や地域の方々の参画、学校施設の開放など、学校と家庭、地域との交流を一層深めた開かれた学校づくりを実践しているところであります。こうした地域活力を生かした事業につきましては、今後も推進してまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。


再質問



ご答弁ありがとうございました。第2質問は、さくらの山の展望ハウスの件についてのみで、あとは強い要望といたしますので、よろしくお願いいたします。
フロアマネジャーについて

フロアマネジャーに若手職員にも研修のご答弁ありがとうございました。引き続き幹部職員で対応とのことですが、3月27日に下総町と大栄町との合併がなされ、来場者も多くなり対応も大変だと思います。不満を出さないためにも、機会がありましたら、幹部職員とともに経験させるチャンスだと思いますので、要望いたします。
商工観光課、農政課を1階に設置について
商工観光課、農政課を1階に設置の質問に対してお答えいただきましてありがとうございました。実情はよくわかりました。最初から十分なスペースはあるとは思いませんでしたが、何かしらの工夫があればと思います。私も、6月議会で経済環境常任委員会を要望し、経済、観光にも力を入れて、商工観光課の職員に負けないように広告塔にでもなればと努力しております。何度か商工観光課の職員の方々と仕事をする機会がありましたが、なぜか迫力が足りません。もっと元気を出してもよいのではないでしょうか。現状では無理であるならば、せめて心意気だけでも、私たちは国際観光都市、成田市の商工観光課の看板であるの心意気を持って頑張ってください。いずれその機会がありましたら、1階のフロアで活気あふれた商工観光課であってほしいと願う次第です。
さくらの山について
次に、さくらの山の展望ハウスの件について質問いたします。
先輩の宍倉議員もさくらの山の質問を提示しておりましたが、関連質問になりましたので、私にお譲りいただいたので質問させていただきます。宍倉議員は、平成12年と平成16年3月議会で一般質問の中で、さくらの山に展望ハウスの建設を要望しています。そのときの回答は、公団からの借入地なので難しいが検討する、航空法による制限を受けるなど問題があるが、新東京国際空港公団と協議調整を進めておりますと回答しておりますが、その後の回答はどうなりましたか。その間2年間、議員への報告はなされたのでしょうか。このさくらの山展望公園は、平成12年4月1日に越川先生、今は亡き幡谷先生のご努力によりオープンされたと聞いております。先見の明があったと、改めて敬意と感謝を申し上げます。成田市にとっても貴重な観光資源であり、さくらの山が持つポテンシャルを最大限に引き出すものです。私も宍倉議員も、これだけの要素があるのだから、検討より実行へ一歩踏み出してほしいと願うものです。見解をお聞かせください。
京成成田駅東口前ホテルバス発着所の改善について
京成成田駅東口前ホテルバス発着所の改善について、答弁に強く要望いたします。
答弁はよくわかりました。許認可が千葉県公安委員会にあるのならば、何が原因なのか、それが時間がかかってもクリアできる見通しがあるのか、一度くらいのお願いだけでは。何度も何度も実情を話し陳情してはどうですか。平成16年11月6日に成田地区ホテル協議会総支配人会議有志一同からも、市長あてに要望書も出ているので、受け取るだけでなく、再度経過報告なども必要ではないでしょうか。いま一度努力して、一日も早く成田市に買い物に観光にホテル送迎用のバスを利用される皆さんに、このような現況が一日も早く解消されますように切にお願いいたします。
空き教室について
防犯用具の整備、校舎出入り口の施錠の強化、不審者侵入訓練などの実施だけではなく、今求められている学校像の一つに、開かれた学校があります。開かれた学校とは、学校の施設や備品を開放するだけでなく、人や学校の持つ機能そのものを開くのではないでしょうか。学校を取り巻く様々な団体や個人の力を大胆に児童生徒の活動に取り入れて、子どもたちの教育を教科書や黒板を使った授業だけでなく、補えない専門性や経験をどんどん活動や授業に入れることが必要だと思います。昨年の暮れ、遠山、三里塚、本城の各小学校の下校時に成田空港警備隊の方が非番のとき、ボランティアで下校の安全指導を買ってくださいましたと、学校もPTAも感謝の意をあらわしていたと新聞報道もありました。花植え作業の手伝いができるよ、子どもたちに声かけ運動もできるな、特技や経験を教えられるな、老人授業参観日を設けてみたら、子どもたちにゲートボールなどで交流は、子どもたちに遊びを教えられるよ。これは、市内の100人足らずの小学校の校長先生と数人の老人クラブの会長との会談の一部です。多くの方々に学校に出入りしていただくことが、ひいては子どもたちの安全につながればと思うんです。いずれ、教室の空き室などの配慮もいただきたいと切にお願いいたします。


再質問の回答



ご質問の展望施設についてお答えいたします。
先ほどの市長の答弁でも申し上げましたとおり、さくらの山は、用地の買収と借地によりまして区域を拡張することにより、多様なメニューを組み込むことが可能となります。また、成田国際空港株式会社とは、区域拡張に当たりまして既に具体的な調整に入っております。来年度に予定しております駐車場に係る設計及び整備を進めるに当たりまして、航空法における制限区域の調査、確認を含めまして、展望施設の可能な場所の選定等の調整を進めているところでございます。
いずれにいたしましても、ただいまのご意見を踏まえ、関係機関とさらなる協議、調整を進めまして、さくらの山全体の施設計画を決定すべく鋭意努力してまいりますので、ご理解を賜りたく存じます。
要  望



宍倉議員も2度、私も1度、3度目の質問をしておりますもので、4度目の質問のときにはないようにお答えいただきたいと思います。
要望
最後に要望いたします。成田市政の最後責任者である小林市長の施政方針演説は、そのときの市の命運が象徴されていると言えよう。そして、市政の方針いかんにより市の繁栄をもたらすこともできましょう。行政を行うのも人であり、その行政を受けるのもまた人である。3月27日に誕生する新生成田市の市民の目線に立ち、執行部の皆さん、職員の皆様、どうか市政に精励されますことを重ね重ねお願いして、私の一般質問を終わります。
ありがとうございました。